お知らせ

大広間床の間壁修理

2024年6月23日

120年近い当館の大広間床の間壁の修理を6/21から1週間の予定で行っていす。

かねてから床の間の砂壁は、経年劣化により風が強い日や来館者が多かった日には、少しずつ落ちてくるのが心配の種でした。

当館の砂壁は貝殻や石を砕いたものが混ざっている珍しい砂壁のため、落ちてきた砂を集めて保管していたのですが、このところ塊で落ちてくるので、重要文化財の修理工事を多く手掛けている修理技術者である社寺美術工芸舎の宮越氏に依頼しました。

砂壁を丁寧に剥がし、水で洗い再利用します。煮詰めた海藻糊と漆喰を混ぜて壁に塗っていきます。

写真の右側は修理前の色ですが、左側は洗って再利用した色の違いがわかります。

重要文化財の工事中の様子を間近でみれる機会は少ないので、是非この機会にご来館くださいませ。